父母の会でもお話ししましたが、
近年「レジリエンス」という言葉を
教育現場でも耳にする機会が多くなってきました。
レジリエンスとは簡単に言うと
逆境や困難、ストレスに対して
強い心を持ち柔軟に適応する力を指します。
ここで言う強い心とは、頑丈で強い心といった意味ではなく
しなやかで柔軟性がある、という心を指します。
硬い木の枝よりも、やわらかい木の枝の方が折れずに、
またすぐに元の形に戻ることができるように、
レジリエンスが高い心を育てていくことが、
子どものこれからの人生にとって非常に重要だとされています。
このレジリエンスを高めるためには
①他者との関係性を高めること
②危機を乗り越えられない問題であるとは捉えないこと
③変化を生活における一部分として受容すること
④目標に向かって進むこと
⑤断固とした行動を取ること
⑥自己発見の機会を求めること
⑦自分に対してポジティブな認知を持つこと
⑧事実を全体像の中で捉えること
⑨希望に満ちた見方を持つこと
⑩自分自身を大切にすること
『レジリエンスの心理学』より引用
とされています。
子どもに関しては、自尊感情(自己肯定感)を満たし、
ある程度の楽観性を持つことが必要です。
しかし、世界的に見て日本人は
この自尊感情(自己肯定感)が非常に低く、
このことこそが子どもの自殺や精神疾患の要因となっているとも言われています。
そのため、幼児期には
小さな成功体験を何度もすること、それに対する前向きな評価(すごいね!がんばったね!等の声掛け)を受けて
自分に自身をつけることがとても重要です。
小学校・中学校・高校における
いじめ、不登校、暴力行為が過去最高件数を記録している現代において
レジリエンスを高めることはさらに重要な課題となっていくでしょう。
めぐみ幼稚園での保育・教育方針は
特にこういったことに注視して日々を送っています。
一人ひとりの個性を園全体で捉え、
「上手であることを褒める」よりも
「頑張った過程と、そでら獲得した成功体験を褒める」
そのための少人数保育です。
教育相談も随時行っていますので、在園児の保護者様はもちろん
在園児以外の親御様も気軽にお声掛けください。