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子どもたちの熱中症予防と対策

             

一般社団法人 save our kids主催の

教育現場の熱中症対策セミナーを受講しました☀️

 

 

このような講義を受け、対策を取っていることを周知していただくこと、

また、お子さまのために必要な知識として、一読していただければと思います。

 

 

 

 

 

 

今年は、例年以上に熱中症患者が増えることが予想されているようです。

 

理由としてはコロナ禍での生活、

例年より早い梅雨入りが挙げられます。

 

 

コロナ禍での生活では、

 

1.外出自粛で暑さになれていない

2.外出自粛、室内での空調の整った生活により汗をかく癖がついていない

3.マスクをしていると喉が渇きにくい(渇いたことに気付かない)

 

以上が挙げられます。

 

 

 

また、通常であれば、

梅雨入り前までのカラッとして、暑くなり始めた時期に

暑さに対する身体の準備が出来るそうですが

今年はそのような気候の期間が短かったこともあり、

身体の準備不足のまま梅雨入りしたそうです。

 

 

以上の要点を踏まえ、例年以上に

熱中症に対する予防と対策をとる必要があるとされています。

 

 

 

 

 

では、どのような対策をとれば良いのでしょうか。

 

 

それは、

・しっかり食事をとる(特に朝ごはんは大切)

・十分な睡眠

・こまめな水分補給

という3点です。

 

 

ひとつずつ解説します。

まずは、食事をとること。

 

 

熱中症の対策には、水分をとることが大切だということは、周知の事実かと思います。

 

摂取すべき水分は、体重の30%〜35%ほどとされています。

 

しかし、ここでいう「水分」

というのは、水やお茶やジュースなどの

水分だけではありません。

 

この30%〜35%のうち10%は

食事から摂ることにより

効果的に吸収されます。

 

 

 

特に、朝起きてすぐは

子どもに限らず、大人も脱水状態です。

 

朝起きたら喉が渇いているということは

大人でも実感されること思います。

 

なので、外に出て汗をかく前(起きてから家を出るまで)に

朝食を摂るということは

子どもの水分摂取という観点において、大切な習慣と言えます。

 

 

その他にも栄養を摂るということ等も、もちろんありますが

後で少し言及することに留めておきます。

 

 

 

 

 

 

次に、十分な睡眠です。

 

その説明の前に、子どもが大人より

熱中症になりやすいといわれる3つの原因について記述しておきます。

 

 

1.成長期は水分を多く必要とし、水分の出入りが激しい

 

2.体重あたりの、皮膚や呼吸から失われる水分(不感蒸泄)が大人に比べて多い

 

3.汗をかく機能や腎臓の機能が未熟

 

 

2に注目してください。

 

子どもは皮膚や呼吸から出て行く水分が多いとありますが、

同時に皮膚からの放熱が苦手です。

 

大人は皮膚からの放熱が発達(汗腺が発達)しているのに対し、

子どもは汗腺が未発達で、皮膚からの放熱がうまく出来ません。

 

犬をイメージしてもらえれば分かりやすいかと思います。

犬も皮膚からの放熱が苦手で、

そのぶん、呼吸を激しくすることで熱を出して体温を下げています。

 

これと同様に、子どもたちも

皮膚からの放熱が不十分であるため、呼吸をして体温を下げます。

 

 

 

それだけ、大人が当たり前に皮膚から放熱しているということは

子どもにとっては当たり前ではなく、且つ大切であるということです。

 

 

 

その皮膚からの放熱を促すのに最も大切なのが睡眠です。

 

睡眠には、自律神経を整え、皮膚からの放熱を促す(汗腺を発達・整える)働きがあります。

 

 

身体に水をかけたりするだけでは、

簡単に体温は下がりません。

 

しっかりとした睡眠・生活によって、子どもたちの自律神経と体温は安定するのです

 

 

 

 

 

 

最後に、こまめな水分補給です。

 

 

先ほども述べたように

子どもは大人に比べ、汗をかくことが苦手です。

加えて、汗をかいて脱水していることに自分で気付くことも苦手です。

 

 

子どもは大人に比べて、地面に近い暑いところで生活しています。

 

大人が感じている以上に、子どもは暑い環境にさらされているのです。

 

水分補給は、喉が乾く前から行う必要があります。

 

 

 

また、水分補給で大切なことは

水だけではなく、塩分・糖分を同時にとることです。

 

 

先ほど、食事をとることが大切と言いましたが

その食事には、塩分・糖分を摂るという重要な役割もあります。

 

 

水分が体に吸収されるのは小腸です。

その小腸まで水が運ばれる際に、適度な塩分と糖分があると、

よりスピーディーに小腸に吸収されます。

 

「塩を舐めとけばよい」

「梅干しを食べておけば良い」

「熱中症タブレットを食べておけば良い」

 

というのは間違いで、

同時に水分も十分にとる必要があります。

 

 

 

 

一点、注意していただきたいのが

ジュースについてです。

 

ジュースを飲むことで水分・糖分の補給は出来ます。

しかし、ジュースに含まれる糖分は

必要以上に多いということを忘れてはいけません。

 

 

人が空腹を感じるのは

身体の糖分がなくなったときです。

 

逆を言えば、身体に糖分が十分にあると

満腹中枢が刺激され、お腹が空きません。

 

 

朝・昼・晩ご飯のときに、お腹が空かない

という原因のひとつにもなり得ます。

 

 

食事をしっかり摂ったうえで、水分補給をすることが大切なので

このような事態は避けたいところです。

 

 

 

スポーツドリンク等にも

たくさん砂糖が含まれていることにも注意が必要です。

 

たくさん動いて、たくさん汗をかくとき、脱水時には

スポーツドリンクなど、吸収の良い飲み物は効果的ですが

日常の水分補給には、やはり水やお茶などが最適だということです。

 

カフェインについても、

熱中症という観点でいえば、あまり神経質にならなくて良いそうです。

 

 

 

 

以上、3点のことに留意して

幼稚園・ご家庭において

予防出来ればと思っております。

 

 

 

 

また、マスクの扱いについても言及があり、

夏日での屋外等の活動においては

マスクを外すように、という指導が政府からされています。

 

 

 

熱中症とコロナ感染の症状は似ている

【倦怠感、頭痛、めまい、関節痛、筋肉痛、下痢、嘔吐、発熱】

と言われますが、

 

 

子どもたちにとって脅威なのは

コロナウイルスよりも熱中症です。

 

それぞれの重症化・死者数を調べてもらえれば明らかです。

 

 

横浜市では2020年5月〜8月に熱中症で救急搬送された患者の約3割が

搬送時にマスクをしていたそうです。

 

マスクが、熱中症を引き起こす一つのきっかけになっていたことは間違いありません。

 

 

熱中症には、記憶障害等の後遺障が残ることもあります。

 

 

子どもたちにとって、「今」注意して見なければならないことは何なのか

 

そんなことに留意して保育をしております。

 

 

脱水状態になった時を想定して

幼稚園には経口補水液(OS 1)も用意しております。

 

軽度脱水の際は、飲ませるようにと指導されております。

 

 

 

経口補水液(OS 1)は

発展途上の幼児向けに開発されたもので、

 

成分は、水・糖分・塩分なのでアレルギー等の心配はないということです。

 

 

 

 

ご家庭との連携をとりながら

夏の保育を行なっていこうと思っておりますので

引き続き、よろしくお願いいたします😊

 

 

詳しい問い合わせは事務長 中臣までお伺いください。

専門家ではありませんが、本講義の内容や基礎知識、

また、専門家へ繋ぐことは可能です🙇‍♂️

 

 

本日受講した谷川英貴先生が副委員長を務められる

「かくれ脱水委員会」のホームページを参考に載せておきます。

下のHOMEリンクから移動できます。

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